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【2025.04.21配信】#41(ゲスト:佐野亜裕美さん)公開中!【2025.04.21配信】#41(ゲスト:佐野亜裕美さん)公開中!【2025.04.21配信】#41(ゲスト:佐野亜裕美さん)公開中!【2025.04.21配信】#41(ゲスト:佐野亜裕美さん)公開中!【2025.04.21配信】#41(ゲスト:佐野亜裕美さん)公開中!





【 目次 】


#41
林士平×佐野亜裕美が語る 物語に欠かせない魅力的なキャラクターの作り方は?
- Update:
- 2025.04.21
佐野亜裕美、ドラマプロデューサー。東京大学教養学部卒業後、2006年TBSテレビに入社。2011年S Pドラマ『20年後の君へ』でプロデューサーデビュー。『ウロボロス』『99.9 刑事専門弁護士』『カルテット』『この世界の片隅に』などをプロデュース。2020年関西テレビに移籍し『大豆田とわ子と三人の元夫』『エルピス〜希望、あるいは災い』、業務委託でNHK『17才の帝国』をプロデュース。2018年エランドール賞プロデューサー賞、2022年大山勝美賞、2023年芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞。

佐野亜裕美 ドラマプロデューサー
- ゲストコメント
- 林くんが想像以上に聞き上手で、さながら飲み会のノリでいらんことまで喋ってしまいました。





イナズマフラッシュの収録レポートをお届けする本ページ。 今回は番組5人目のゲストとして、ドラマプロデューサーの佐野亜裕美さんをお招きして録音された、#41収録の様子をご紹介します。 今回は「魅力的なキャラクターの作り方とは?」という質問メールからスタート。物語においてキャラクターがいかに重要な要素かというテーマのもと、編集者とプロデューサー、それぞれの立場からの視点が交差していきました。 林さんが語ったのは、作家の「素」がキャラクターににじみ出てくることの多さ。特に週刊連載では、設定上どれだけ練られたキャラクターであっても、描き続けるうちに作家さんの性格や要素が自然と反映されてしまうことが多いといいます。そんなキャラクターが物語の中で、行動や発言がブレていないかチェックするのも編集者の仕事です。 佐野さんも「キャラクターを作るのは脚本家さん」としながら、立ち上げ段階で脚本家との雑談を何度も重ねていくことで、周りから佐野さんに似ていると言われるキャラクターが生まれることも。自身の怒りや喜びといった感情が、結果的にキャラクターに滲み出ていくプロセスを教えていただきました。 さらに、話題は「主人公の変化・成長は本当に必要なのか?」という問いに。日本のテレビドラマでは、応援される主人公としての振る舞いや、何かしらの変化・成長を見せることが前提として求められる慣習が長くあり、そこに縛られてしまう制作側の「呪い」についても二人は触れていきます。 作品として、キャラクターとして愛されて欲しいという思いや、演じてもらうキャストに対する心遣いなどから、そういった現象が起きているのではないかという仮説も。#39でも話題に上がった、ジョディ・フォスター主演の『トゥルー・ディテクティブ ナイトカントリー』において、ジョディ・フォスターが演じたリズ・ダンヴァースは決して愛しやすいキャラクターではないものの、なんだかチャーミングで見れてしまう存在とのこと。 聖人君子でもなければ、物語の中でどんどん成長していくわけでもない。けれど、なぜか惹きつけられる。そんな存在が受け入れられるようになると、日本のドラマも新たな視座を見つけられるのかもしれません。 番組後半では、ドラマにおけるキャスティングについても話題が広がっていきました。「20代イケメン店員」というざっくりした指定に悩む佐野さんのエピソードなど、脚本でのキャラクターと演者、それぞれの配置やバランスなど、プロデューサーならではの視点で盛り上がります。 中でも個人的に印象的だったのは、佐野さんが助監督を務めていたある作品のオーディションを、当時4歳の俳優・芦田愛菜さんが受けに来た際の話。演技の説明が終わったタイミングで「部屋の間取りを教えてください」と尋ねたそうです。また宿題をして待っている、というオーディションの設定に「幼稚園には宿題はありません」と回答。 自分の役を理解しようとするその姿勢と4歳とは思えない発想と言語化力に、当時のスタッフ一同が感嘆したといいます。その役も勝ち取ったとのことで、佐野さんは芦田さんを見るたびにそのオーディションを思い出すとか。テレビドラマ『Mother』にて一気に世に知られるようになる2年ほど前から、既に輝きを放っていたことが分かりつつ、助監督として驚愕する佐野さんの様子が思い浮かぶ印象的なエピソードでした。 最後はコンテンツの作り手の視点から。漫画原作をもとにアニメ化やドラマ化を行う際、キャラクターの言動が原作の本質から外れてしまうことも。例えば、原作を脚本に起こすことが上手い脚本家さんでも、アニメオリジナルエピソードとなった瞬間に、大体ズレてくると林さん。 佐野さんもとある映像化多数の小説家さんが「企画書の中のオリジナルキャラクターを見ればだいたいわかる」と言っていた話を教えてくれました。小説をドラマにする場合、エピソード数や放送上の都合により、オリジナルエピソードやキャラクターが入ってくることも多数あり、そこだけ見れば掴めているかどうか分かる、という意味とのこと。 前回に引き続き、気づけば最初のメール1件から多様な話題に広がりつつ、最後は作り手の視点に立ち戻ってお送りしていきました。 次回は引き続きテレビドラマに関する話題から、現実味を増してきた?佐野さんアシスタント募集の件など、質問メッセージも紹介しつつ展開していきます。 ぜひ番組と、このホームページでお楽しみください。






「林士平のイナズマフラッシュ」は、番組ホストの林士平が毎回ジャンルを超えた多彩なゲストを招き、ヒット作品の舞台裏や、次に作りたいもの、ヒットしそうなもの、現在の仕事につくまでの歴史や、価値観、興味関心など、もの作りにまつわるあらゆる事象についてゲストとじっくりと語り合うポッドキャスト番組です。稀代の編集者だからこそ見える視点から、ゲストとなら実現できそうな企画について深堀りし、そこで生まれたアイディアを熟成させていく、これまでにない新しい形を模索していきます!
- 番組を彩る豪華クリエイター陣にも注目!
- 音楽(オープニングテーマ、エンディングテーマ、ジングル)は、「チェンソーマン」や「ダンダダン」のアニメで劇伴を担当した牛尾憲輔(agraph)が担当。 メインビジュアルは『SPY×FAMILY』作者の遠藤達哉が直筆のイラストの描き下ろし!そして、プロデューサー/ディレクターは数々のラジオ番組を手掛け、 「オードリーのオールナイトニッポンin東京ドーム」の製作総指揮、石井玄が担当します。
林士平

林 士平(りん・しへい)漫画編集者。2006年、株式会社集英社に入社。「月刊少年ジャンプ」「ジャンプSQ.」の編集者を歴任し、現在は株式会社ミックスグリーン代表取締役・「少年ジャンプ+」編集部員。現在連載中の担当作品は『SPY×FAMILY』『チェンソーマン』『HEART GEAR』『ダンダダン』『幼稚園WARS』『BEAT&MOTION』『ケントゥリア』『おぼろとまち』『さらしもの』『クニゲイ~大國大学藝術学部映画学科~』。過去の立ち上げ作品は『青の祓魔師』『この音とまれ!』『ファイアパンチ』『怪物事変』『左ききのエレン』『地獄楽』『カッコカワイイ宣言!』『ルックバック』『さよなら絵梨』他多数。また、アニメ・舞台・イベントの監修やプロデュース、アプリ『World Maker』企画なども手掛けている。
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