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【2025.03.24配信】#37(ゲスト:佐野亜裕美さん)公開中!【2025.03.24配信】#37(ゲスト:佐野亜裕美さん)公開中!【2025.03.24配信】#37(ゲスト:佐野亜裕美さん)公開中!【2025.03.24配信】#37(ゲスト:佐野亜裕美さん)公開中!【2025.03.24配信】#37(ゲスト:佐野亜裕美さん)公開中!





【 目次 】


#37
林士平✕佐野亜裕美が語る、ドラマと漫画における企画書の書き方の違い
- Update:
- 2025.03.24
佐野亜裕美、ドラマプロデューサー。東京大学教養学部卒業後、2006年TBSテレビに入社。2011年S Pドラマ『20年後の君へ』でプロデューサーデビュー。『ウロボロス』『99.9 刑事専門弁護士』『カルテット』『この世界の片隅に』などをプロデュース。2020年関西テレビに移籍し『大豆田とわ子と三人の元夫』『エルピス〜希望、あるいは災い』、業務委託でNHK『17才の帝国』をプロデュース。2018年エランドール賞プロデューサー賞、2022年大山勝美賞、2023年芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞。

佐野亜裕美 ドラマプロデューサー
- ゲストコメント
- 林くんが想像以上に聞き上手で、さながら飲み会のノリでいらんことまで喋ってしまいました。





イナズマフラッシュの収録レポートをお届けする本ページ。 今回は番組5人目のゲストとして、ドラマプロデューサーの佐野亜裕美さんをお招きして録音された、#37収録の様子をご紹介します。 佐野さんとの対談2回目は前回のお話の続きとなる、ドラマの企画書に関する話題からスタート。 佐野さんはテキストのみで、ビジュアルを載せることは一切ないとのこと。 ・仮タイトル ・はじめに (自分の実体験や、この作品を作るモチベーション) ・作品概要、キャラクター紹介 ・1話のプロット ・2〜10話の全体構成 ・脚本家・プロデューサーの名前 と、最近はPowerPointなどを用いビジュアルまで作り込む人も多いイメージですが、シンプルに作品の情報をまとめている佐野さん。『エルピス-希望、あるいは災い』の際は事前に脚本を作っており、見たことのないものを作るためには、脚本を先に作るのが良いのではないかと作り方をシフトしていると教えて頂きました。 また、佐野さんの考えではドラマは卒業論文のようなもので、問いがあり、仮の答えがあり、それを物語で証明して世の中に提示する。その問いの立て方と仮の答えに全力を費やしているそうです。 企画書の段階で作家さんと共有できる価値観が固まらないと、視聴率などで一喜一憂することに。佐野さんは高い視聴率を取った経験があるも、それに対する達成感が得られなかったそうで、今は視聴率だけを追い求めるような作り方はしていないそう。 Tverや配信など、プラットフォームの変化によって具体的な数字が分かるようになったことにより、それを指標にする動きもありますが、面白いかどうかではなく、出演者の人気により数字が大きく左右されることもあります。 テレビドラマにおける人気とは一体何を示しているのか。人気であることがイコールで面白いものなのか、となってくるとそれも怪しいというお話に。難しいチャレンジではありますが、人気であり面白く、できれば見たことがないものを目指したいと盛り上がる二人でした。 人気とは何かという話の流れで、「あれ俺詐欺」というユニークなワードも飛び出しました。「あれやったの俺なんだよ詐欺」、「あれを見出したの俺なんだよ詐欺」、「あれキャスティング俺がやったんだよ詐欺」などの総称が「あれ俺詐欺」。 実際に佐野さんがプロデューサーを務めた、とある作品に居たらしいプロデューサーを名乗っている人間が、佐野さんの友人に「あれ俺詐欺」を仕掛けてきたという実害が発生したことがあるらしく、せっかくなら会ってみたいと笑う佐野さん。 そんなお話から、この「あれ俺詐欺」の常習者であるおじさんで物語が作れるのでは?と意外過ぎる展開に。仕事はたまたま良いポジションに居るけど尊敬されておらず、家庭も上手くいっていない。そんなおじさんが関係の薄い友人たちに、ちょっとでもいい格好をしたかったが故に生まれた発言だったら…。 そこから何か始まるかも、と面白がる一方で、実際に芸能界にはオーディションなど本当の詐欺があるという現状もあり、笑って許しているといつか被害者が出てしまうのでは?と心配する佐野さん。インターネットなどで簡単に答えが出てしまう時代ですから、どうか「あれ俺詐欺」の皆さん、ご自重ください。 改めて人気とは何なのか、という話題に立ち返り、林さんから漫画界のお話も伺いました。 アンケートなどもありますが、部数至上主義であるという漫画。話題になる、いわゆるバズるという言葉が現れて久しいですが、バズったところで部数が大きく動くかというとそうでもないとのこと。 扇情的で、少しドキッとするような内容を描けば、多くの人に見られるかもしれないけど、それは面白いからではなく、生理的反応でしかないんじゃないかと林さん。いわゆるアテンションエコノミー的な発想ですが、それを追い求めていった先に、家の本棚において何度も読み返したくなるような作品は生まれないでしょう。 次回は企画が立ち上がった後のテレビドラマの進行の流れや、キャスティングの苦悩、クリエイターの引退の年齢問題などについて語っていきます。プロデューサーワークの本質は弁当に詰まっている…? ぜひ番組とこのホームページでお楽しみください。






「林士平のイナズマフラッシュ」は、番組ホストの林士平が毎回ジャンルを超えた多彩なゲストを招き、ヒット作品の舞台裏や、次に作りたいもの、ヒットしそうなもの、現在の仕事につくまでの歴史や、価値観、興味関心など、もの作りにまつわるあらゆる事象についてゲストとじっくりと語り合うポッドキャスト番組です。稀代の編集者だからこそ見える視点から、ゲストとなら実現できそうな企画について深堀りし、そこで生まれたアイディアを熟成させていく、これまでにない新しい形を模索していきます!
- 番組を彩る豪華クリエイター陣にも注目!
- 音楽(オープニングテーマ、エンディングテーマ、ジングル)は、「チェンソーマン」や「ダンダダン」のアニメで劇伴を担当した牛尾憲輔(agraph)が担当。 メインビジュアルは『SPY×FAMILY』作者の遠藤達哉が直筆のイラストの描き下ろし!そして、プロデューサー/ディレクターは数々のラジオ番組を手掛け、 「オードリーのオールナイトニッポンin東京ドーム」の製作総指揮、石井玄が担当します。
林士平

林 士平(りん・しへい)漫画編集者。2006年、株式会社集英社に入社。「月刊少年ジャンプ」「ジャンプSQ.」の編集者を歴任し、現在は株式会社ミックスグリーン代表取締役・「少年ジャンプ+」編集部員。現在連載中の担当作品は『SPY×FAMILY』『チェンソーマン』『HEART GEAR』『ダンダダン』『幼稚園WARS』『BEAT&MOTION』『ケントゥリア』『おぼろとまち』『さらしもの』『クニゲイ~大國大学藝術学部映画学科~』。過去の立ち上げ作品は『青の祓魔師』『この音とまれ!』『ファイアパンチ』『怪物事変』『左ききのエレン』『地獄楽』『カッコカワイイ宣言!』『ルックバック』『さよなら絵梨』他多数。また、アニメ・舞台・イベントの監修やプロデュース、アプリ『World Maker』企画なども手掛けている。
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- 3月31日