#03 ナレーションの極意、映画と漫画の制作の違いを語る

Update:
2024.07.22

津田健次郎 声優・俳優

Update:
2024.07.22

津田健次郎(つだ・けんじろう) 声優・俳優。声優として『ラーメン赤猫』『呪術廻戦』『極主夫道』『遊☆戯☆王デュエルモンスターズシリーズ』ほか多数のアニメ作品、 『スター・ウォーズシリーズ』などの洋画吹き替え、多ジャンルのナレーションを担当。第15回声優アワード主演男優賞受賞。またドラマ『グレイトギフト』、『映画 マイホームヒーロー』ほか俳優としても広く活躍している。

収録レポート

イナズマフラッシュの収録レポートをお届けする本ページ。
引き続きゲストとして、声優・俳優の津田健次郎さんを招き、Amazon Music Studio Tokyoで録音された、#03収録の様子を紹介します。

#02ではタイトルコールのおねだりをしましたが、#03では早速オープニングのナレーションのおねだり。

窪田正孝さん主演のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「エール」で語りを務められた津田さんが、イナズマフラッシュにも魂を吹き込んでくださいました!

津田さんには寛大な心でタイトルコール、アバンとご対応頂き本当に感謝です…!

完全に余談なのですが、津田さんがポーチから取り出した片耳用のイヤホンが、いかにも「プロの道具」という感じでカッコよかったです。

最高のナレーションを一発で頂いたところで、#03では声優さんの技術、熟練の話からスタートしていきます。

声をキープし続ける声優さんと、津田さんのように経験や年齢で自然と変化していく、2種類に分かれるそう。
また、作品の中で役に馴染んでいき、変わっていく演技が凄いというトピックから、同じように漫画家さんも1巻と5巻では絵が全然違うという共通点を見つけていきました。

続いて声優・俳優以外の津田さんの側面である、映画監督についての話に。

舞台から役者を始めて、声優も始めて、自分の中では一旦封印した映画監督の道。
しかし40歳になった瞬間、人生は短いぞ!ヤバ!と思ったそう。言葉に出して発信していくことにして、様々な活動をしている最中だとか。

漫画と映画、コンテンツの形も作り方も大きく違うけど、アイデアを詰めていくためには伴走者が必要だというお話へ。

漫画家と編集者。映画監督とプロデューサー。
どちらが欠けても良いコンテンツは世の中に届けられません。

ちなみに漫画は会議で決まっていくカルチャー。編集会議の中でネームを見たり、読み切りであればオンライン上でジャッジしたり、連載会議の中でOK・NGを決めていくそうです。

ちなみに林さんが最後に生原稿を受け取ったのは、なんと『こちら葛飾区亀有公園前派出所』でお馴染みの秋本治先生。
原稿を持ち帰る時は手が震える感覚が…!事故ってでもこの原稿だけは…と覚悟を決めていた…?
長年のキャリアがありながら、漫画を描くということを楽しみ続けているのが印象的だった、と語る林さんの表情はリスペクトに溢れていました。

昨今、漫画原作のアニメーションが大きな話題を呼ぶことも多いですが、年末年始にウィーンとプラハに行った津田さんは、5組の外国人に声をかけられます。

好きなアニメを聞いてみたところ、なんと全員が『呪術廻戦』!

しかも声バレではなく、顔バレ。しっかりとアニメとその背景やキャストまで、世界に届いているのが今までとは違う現象なのかな、と感じました。

SNSや動画サイトによって、大きく広がっていく日本の漫画とアニメの影響力。ハンパじゃないです。

声優がアニメ監督、なんて可能性についても話していきます。
実写としての映像制作は予算の制約がありますが、アニメであれば四畳半も宇宙も、それほどコストは変わらないという、素晴らしい自由度の高さが。先人たちが積み重ねてきた技術や様々な実験が活きているんですね。

#03は津田さんの映像監督としての側面を聞きつつ、漫画やアニメーションの可能性を伺う回となりました。
早くも次回で、1回目の収録は最後になります!
ぜひAmazon Musicとこのホームページでお楽しみください。

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