#06 漫画が世界で愛される理由を考える

Update:
2024.08.12

津田健次郎 声優・俳優

Update:
2024.08.12

津田健次郎(つだ・けんじろう) 声優・俳優。声優として『ラーメン赤猫』『呪術廻戦』『極主夫道』『遊☆戯☆王デュエルモンスターズシリーズ』ほか多数のアニメ作品、 『スター・ウォーズシリーズ』などの洋画吹き替え、多ジャンルのナレーションを担当。第15回声優アワード主演男優賞受賞。またドラマ『グレイトギフト』、『映画 マイホームヒーロー』ほか俳優としても広く活躍している。

収録レポート

イナズマフラッシュの収録レポートをお届けする本ページ。

引き続きゲストとして、声優・俳優の津田健次郎さんをお招きした、#06収録の様子を紹介します。

#06もリスナーの投稿からご紹介させて頂きました。
メッセージはこのHPのメッセージフォームより、ドンドン送ってください!
感想から質問、伝えたいことなど何でもOKです。

頂いた質問は「津田さんの好きな声優さんはいらっしゃいますか?」というもの。

確かに声優さんが推す声優さん、気になりますよね。
津田さんの答えは「藤原啓治さん」。

『クレヨンしんちゃん』の野原ひろし役、マーベルシリーズのロバート・ダウニー・Jrの声でもお馴染みの藤原さん。2020年に惜しまれながら亡くなり、幾つかの役を津田さんが引き継いだこともあり、ご縁を感じることも多いそうです。

話は声優の話から、オリジナルアニメーションの話へ。声優以外に俳優や映像監督をやる機会もある津田さんだからこそ、アニメにしか出来ないこと、というのを常に意識しているとか。

実写で制作しようと思うと天文学的なコストがかかるような企画でも、アニメーションであれば宇宙SFも日常アニメもそれほど変わらない、という強いメリット。

ただ、そういう意味ではなく「アニメーションにしかできないこと」を探し続けているという津田さん。

一方で漫画はよりコストが低く、世界を表現することが出来るという林さん。
特にアニメーションとして、動かすことを前提としていない漫画家さんは、新しい発想を生むことも多いとか。美術から脚本、監督、芝居まで一人で担当する漫画家さん。改めてリスペクトしかありません。

世界的に多くの人々に愛される漫画の話から、話題は近年の映画について移っていきます。
第96回アカデミー賞 視覚効果賞を受賞した『ゴジラ-1.0』。
とんでもない予算規模のハリウッド作品の中で、異彩を放った本作品。

リッチになり過ぎたかもしれない世界のコンテンツに対して、日本としてのアイデンティティを持ちながら、勝負をしかけていく姿勢が、これからの日本の文化を保つという意味でも大事なのかもしれません。

津田さんが舞台役者の養成所時代に体験した、日舞。様々な種類・流派があり呼び名もそれぞれ。
津田さんが体感した日舞のリズムの取り方は「拍」ではなく「間」だったそうです。
能にしても歌舞伎にしても、日本のカルチャーには空白を意図的に作り出し、その空気感を楽しむ文化がありますよね。

いわゆるハリウッドっぽい物語至上主義な雰囲気に対して、そこをあえて逸脱して、空気感を作品として届ける。無理やりドラマティックな瞬間にフォーカスしないという考え方。

最近では伏線から回収まで待てないという視聴者も出てきて、ショート動画なども定着してきたことで、よりこれからのコンテンツのスピード感は変わっていくんだろうね、というお話に展開していきました。

人間の構造上の限界まで、早いコンテンツは増えていくのでしょうか…。もしかしたら、技術的な進歩が私たちを助けてくれる、なんて展開もあるのかもしれません。

#06は津田さんの好きな声優さんから、アニメーションの可能性。物語至上主義に対する、日本的な間を取るという考え方、コンテンツのスピードについて話していった回となりました。

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