#28 『こち亀』『コロコロコミック』『異世界転生』風間俊介×林士平の漫画談義
- Update:
- 2025.01.20
風間俊介 俳優
- Update:
- 2025.01.20
風間俊介(かざま・しゅんすけ)、俳優。1983年東京都生まれ。1997年より芸能活動をスタート。99年にドラマ『3年B組金八先生』に出演し、注目を集める。『それでも、生きてゆく』(2011年)、NHK連続テレビ小説『純と愛』(2012年)、『初恋、ざらり』(2023年)など出演作多数。声優としてアニメ「遊☆戯☆王」シリーズの主人公・武藤遊戯役などに出演。2018年より『ZIP!』(日本テレビ系)で月曜パーソナリティーを務め、現在、「それでも俺は、妻としたい」(テレビ大阪・BSテレ東)、「警視庁麻薬取締役課 MOGURA」(ABEMA)に出演中。3月から、舞台「フロイスーその死、書き残さずー」(こまつ座)に出演予定。
イナズマフラッシュの収録レポートをお届けする本ページ。
引き続きゲストとして、俳優の風間俊介さんをお招きした、#28収録の様子をご紹介します。
番組の初ゲストとしても登場頂いた、津田健次郎さんの話題からスタートした#28。声優だけでなく、俳優としても人気を博し、様々な場所に引っ張りだことなっている津田さん。風間さんは密かに「全然昔から知ってるし!」とマウントを取っているそうです。
そんなお話から、声優と漫画編集者の繋がりについて。漫画のアニメ化が決まり、脚本・絵コンテと進んでいく中で、作家さんと相談しつつ、スタジオオーディションでコミュニケーションを取りながら、最終決定していく流れになるそう。
もちろん作品により多少の違いはあると思いますが、漫画家さんはもちろん、プロデューサー、編集者などそれぞれに声のイメージが有り、落とし所を見つけるのは難しそうです。一方で、声優発表の際に「解釈一致」というワードがトレンド入りすることも。
関係者たちが真剣に選んだキャラクターと声の組み合わせが、読み手の人たちとリンクしていた証拠であり、漫画の中でその解釈を作り出した漫画家さんの凄さが滲み出る瞬間なのかもしれません。
そのまま番組は風間さんが林さんに漫画編集者について聞いていく展開に。林さんと仲が良くて、漫画に造詣が深い風間さんだからこそできる質問ばかりでした。具体的に漫画編集者さんは、どのような仕事をしていて、どんな風に過ごしているのでしょうか。
イメージでは漫画家さんに付きっきりで、原稿が上がってくるのを待ち、印刷所に飛び込む…。そんな時代もあったのかもしれません。現代においては、林さんの担当が漫画アプリということもあり、休載のタイミングも漫画家さん側で決めることができるため、「良い世の中ですよ」と林さん。
一方で紙しか無かった時代は「休んだら終わり」のような空気が充満していたとのこと。その中でも伝説となっているのが『こちら葛飾区亀有公園前派出所』でお馴染みの秋本治先生。番組でも#3で、林さんが最後に生原稿を受け取った作家さんとしてお話に登場しています。
秋本先生は週刊連載のプレッシャーの中、しっかりと土日休みで慰安旅行にも行けるスケジュールを組みつつ、ストックを準備していたそう。1976年から2016年まで40年間、一度も休載することなく読者を楽しませ続けた『こち亀』。連載分で200巻という、後にも先にも現れないであろう伝説の作品となりました。
続いて、大の漫画好きである風間さんらしい視点である「自分の中の大事な漫画」について、話は展開していきます。林さん、風間さん共に入り口は『月刊コロコロコミック』だったということが判明します。
男の子なら誰でも通る漫画雑誌であり、ファミコンからビックリマンやミニ四駆。ポケモン、ハイパーヨーヨー、ベイブレード、妖怪ウォッチまで書ききれないほどのブームを作ってきた、全国の男子小学生のカルチャーを形作ってきた雑誌でもあります。
林さんと風間さんが小学生だった1990年代、男児の間でもう一つ大きな存在だったのが『コミックボンボン』。当時の小学生たちは毎月の発売日を楽しみに、700ページを超える大ボリュームの1冊を何度も読み返して過ごしていました。ちなみに林さんは両方買ってもらっていたらしく、風間さんから「ちょっと待ってくれよ!」とツッコまれていました。
漫画雑誌と言えば「アオリ」。漫画のコマの上に乗っている、キャッチコピーのようなもので、物語をまとめる役割や次回への期待感を煽るための文言であり、これも漫画編集者の重要な仕事です。
風間さんから「会心のアオリは?」と聞かれて焦る林さん。それは言えないと謙遜されていましたが、林士平のアオリといえば漫画好きには有名。SNS上などでも林さんのアオリを楽しみにされている方がたくさん居るのです。作品への理解と、その世界観を読者に伝える分かりやすく短いワードセンス。読者に対しても、漫画家さんに対してもプレッシャーのかかるお仕事であり、それを何作品もやり続けている林さん。やはりトップランナーだなと感じたエピソードでした。
次回は、二人のSNSへの向き合い方や、風間さんが愛してやまないディズニーの魅力について語っていきます。
ぜひ番組とこのホームページでお楽しみください。