#33 『シティーハンター』『H2』『ジョジョの奇妙な冒険』様々な目線で語る漫画の世界で最強のキャラクターは?

Update:
2025.02.24

風間俊介 俳優

Update:
2025.02.24

風間俊介(かざま・しゅんすけ)、俳優。1983年東京都生まれ。1997年より芸能活動をスタート。99年にドラマ『3年B組金八先生』に出演し、注目を集める。『それでも、生きてゆく』(2011年)、NHK連続テレビ小説『純と愛』(2012年)、『初恋、ざらり』(2023年)など出演作多数。声優としてアニメ「遊☆戯☆王」シリーズの主人公・武藤遊戯役などに出演。2018年より『ZIP!』(日本テレビ系)で月曜パーソナリティーを務め、現在、「それでも俺は、妻としたい」(テレビ大阪・BSテレ東)、「警視庁麻薬取締役課 MOGURA」(ABEMA)に出演中。3月から、舞台「フロイスーその死、書き残さずー」(こまつ座)に出演予定。

収録レポート

イナズマフラッシュの収録レポートをお届けする本ページ。

 

引き続きゲストとして、俳優の風間俊介さんをお招きした、#33収録の様子を紹介します。

今回は#32でお伝えした通りメッセージ強化回! ということで、皆さんからのメッセージにドンドンお応えしていく回となりました。

 

最初は「風間さんが好きな小説、活字の本は?」という質問からスタート。

 

まず風間さんに挙げていただいたのは、NHK教育テレビ『ピタゴラスイッチ』を手がけたことでも有名な、佐藤雅彦さんの『プチ哲学』という書籍。様々なテーマについて「ちょっとだけ深く考えてみる」がコンセプトで、『プチ哲学』という名前の通り、シンプルな文章とかわいいイラストで構成されています。

 

続いて小説では、東野圭吾さん『秘密』。「ミステリーなのに殺人事件ではなく、切なくて物語なんだろう」と風間さん。特にハードカバー版の『秘密』は装丁に仕掛けがあり、カバーを取ると中の表紙が小説内のある秘密を示唆するようになっています。

 

風間さんとしてはもっと小説を読んでいきたい様子でしたが、最近活字欲は台本で満たされているとのこと。ドラマや映画に引っ張りだこの風間さん、読んでいる文字数や物語の数で言えば、並の読書家とは比べ物にならない量を読んでいるのではないでしょうか。

続いてのメッセージは「漫画の世界で最強のキャラクターって誰でしょう?」という、漫画好きに火を着けそうな質問を頂きました。

 

これに対して風間さんが挙げたのが、『シティーハンター』の主人公である冴羽獠。強さは大前提として、孤独な弱さも抱えつつ、それを隠す良い意味での馬鹿っぽさも持ち合わせており、今でも多くの人に愛されるキャラクターです。

 

冴羽獠に憧れつつも、自分がなりたいキャラクターとして風間さんが次に挙げたのが、あだち充先生が描く男の子でした。特に『タッチ』や『H2』は絶対読み返したい漫画に入ってくる、と盛り上がる二人。

 

なかでも、『タッチ』での達也と南のやり取りから、好きなシーンについて教えてもらいました。和也亡き後の明青学園野球部のエースを引き継いだ達也。高校2年生となり甲子園予選に挑むも、2回戦負け。夕陽に染まる川を眺めながら、昔和也も含めた3人でよく遊んだ場所だということが分かり…

 

「なに考えてた?」

「タッちゃんと同じよ。たぶん…」

「現在の世界情勢か」

「うん」

 

というシーン。互いに和也のことを想っていることは大前提として、わざとボケてみせる達也の優しさ。かっこいいなぁと染み入る二人でした。

「最強」をなんと定義するのか。戦闘力で比べるのは難しいから、人間性も含めたキャラクターで判断するのか。対決するとしたら、組み合わせやギミックも考えるべきなのか。そんなお話から、『ジョジョの奇妙な冒険』から「林士平がスタンドを手に入れるなら何にする?」と風間さんからの質問。

 

林さんは、第4部『ダイヤモンドは砕けない』に登場するエステティシャン辻彩が操るスタンドの「シンデレラ」を挙げました。肉体のイメージを変換し、人相や運勢を操る能力であり、制約として能力は30分しかもたず、運勢を持続させるには30分ごとに特別な口紅を塗らねばならないというもの。

 

一方風間さんが挙げたのは、広瀬康一のスタンド「エコーズ」。act1・2・3と3つの形態に進化する珍しいタイプのスタンドで、中でもact2が好きだったそう。「ジョジョのスタンド、何にする?」というずっとワクワクできるテーマから、一瞬で中学生の頃の雰囲気に戻った一幕でした。

最後にご紹介したのが「風間さんがお手本にしている俳優さんは居る?」というメッセージ。

 

品格と狂気を併せ持つ、アンソニー・ホプキンスさんに憧れているという風間さん。下品の中に品格があり、目を背けたくなるようなものではなくあくまで、エンターテインメントに昇華してきた名俳優です。

 

役に品格を込めるのがあまりにも上手い、とのことで悪い役も数多く演じてきた風間さんだからこそ感じる、悪役・下品な役へのリスペクトを教えていただきました。

 

次回はいよいよ風間さんとの対談最終回。この番組の特徴である、何かしら企画を立ち上げるというテーマについて、風間さんから漫画原作のアイデアについて聞いていきます。林さんが編集者としてどのようにして物語を作っていくのか垣間見えるエピソードにもなっていますので、お楽しみに!

 

ぜひ番組とこのホームページでお楽しみください。