#61 ダウ90000蓮見発案企画・雑誌「東京」の構想を語る
- Update:
- 2025.09.08

蓮見翔 ダウ90000主宰・脚本家


- Update:
- 2025.09.08
コント・演劇ユニット「ダウ90000」主宰、脚本家、演出家。1997年4月8日、東京都東久留米市生まれ。東京都立井草高等学校を経て、日本大学芸術学部映画学科卒業。大学在学中の2017年に前身グループ「はりねずみのパジャマ」を結成。2020年9月、現在の8人組「ダウ90000」を旗揚げ、すべての脚本・演出を手がける。第66・68回の岸田國士戯曲賞最終候補選出など演劇界でも高い評価を獲得。2023年にはForbes JAPAN 30 UNDER 30のENTERTAINMENT&SPORTS部門を受賞する他、2024年公開「AT THE BENCH」(奥山由之監督)では第2編で脚本を担当し注目を集める。2025年第7回演劇公演「ロマンス」では初めて全国4都市(東京・大阪・金沢・福岡)を回るツアーを開催。

イナズマフラッシュの収録レポートをお届けする本ページ。
今回は番組7人目のゲストとして、コント・演劇ユニット「ダウ90000」主宰で、脚本家・演出家の蓮見翔さんをお招きして録音された、#61収録の様子をご紹介します。
早いもので、全8回に渡る蓮見さんとの対談も最終回。番組恒例となった一緒に進めていく企画について話していきます。前回の山田兼司さんとの対談では短編映画を作るというお話になりましたが、この企画も少しずつですが、進行しているようですよ…! いつか皆さんにお伝えできる日が来るかもしれません。
まず蓮見さんの畑であるコント・演劇作りの話題から。蓮見さんは特定の人物をモデルに台本を書いたことも何度かあるらしく、既に林さんをモデルにしたコントが一本思い浮かんでいる様子でした。ちなみに、特定の人物をモデルにする場合、意外とモデルにされた本人は気が付かないようです。
また、漫画の原作・原案を蓮見さんが担当するのはどうか、という林さんからの提案も頂きます。コントや演劇と違い、制約の少ない漫画の世界。この番組では何度も話題に上がっていますが、漫画の舞台設定やシチュエーションの自由度は他の媒体には無いとても大きな強みです。
漫画をやるなら、ギャグ漫画か王道のラブストーリーをやりたいと蓮見さん。登場人物の顔や振る舞いを作画担当に任せることになるため、蓮見さんの思い描くニュアンスや温度感のすり合わせがポイントになってくるかもしれません。
また「(漫画は)残るっていうのが羨ましいです」という蓮見さんの発言も。確かに、コントや演劇が残せるものはフライヤーやDVDに限られますが、漫画であれば流通に乗って全国の書店に並び、物としてファン以外の人にも届く可能性があります。
そんな書店の話題から、蓮見さんから雑誌を作ってみたいとの提案が飛び出します。実際に月刊誌に携わっていた林さんの知見も入りながら、少しずつ輪郭を帯びてくる雑誌構想。
スタジオジブリが発刊している、小冊子『熱風』のように本当に欲しい人に向けて、クオリティの高いものを作ってみたいというお話も。『熱風』とはスタジオジブリが毎月無料で発行している雑誌であり、非売品。ジブリと関係のある場所や、配送を希望する個人にだけ届いているマネタイズを無視したアウトプットなのです。
「とんでもないカルチャー雑誌を作りたいです」と蓮見さん。「カルチャー雑誌」という言葉も年代によってイメージが大きく異なる言葉になっており、80~90年代と現代では取り扱う内容からトンマナまで全くの別物になっています。今回話題にあがった「カルチャー雑誌」は、作り手の遊び心がしっかりと反映された、大衆的ではないイメージ。
元々人生において、どこかで雑誌を作ってみたかったという蓮見さん。高校生向けや30~40代向けの雑誌は浮かぶものの、28歳が買いたいと思う雑誌が意外とない、というイメージも合わさり、夢の雑誌のタイトルは『東京』に仮決定。大人たちの本気の同人誌というイメージで、豪華クリエイター陣がそれぞれ均等な立場で、ページを担当して作っていく……。
部屋に置いて飾りたいと思える表紙や、東京というテーマをどのように落とし込んでいくのか、などイメージが拡がってきたところで今回の対談はお時間に。
演劇やコントの話もあがりながら、最終的には雑誌を作るという、今までにない形へ進んでいった回となりました。最後は蓮見さんの近況告知。10月にダウ90000演劇公演『ロマンス』の地方公演(金沢・福岡)が開催予定となっています。配信の実施や在庫状況が変動する可能性があるため、詳しくは公式HPなど最新情報をご確認ください!
エンディングでは、お馴染みの石井プロデューサーと林さんの振り返りトーク。芸人さん初登場となり、これまでの回と比べて林さんがイジられるような展開も多く、和気あいあいとした雰囲気で進んでいきました。子育てへの考え方や不安など、なかなか聞けない林さんの一面も引き出して頂き、また違ったイナズマフラッシュを作っていただきました。
次回は密かに人気と噂の一人回を、林さんが寮長を務める『MANGA APARTMENT VUY』にて、公開収録風に実施予定です。これまでも何回か話題にあがっているVUYにお邪魔して、実際に若手の漫画家さんや林さんの会社の社員さんなどに話を聞きつつ、改めてじっくり漫画について話していきます。
さらに次の対談ゲストが、テレビプロデューサーの佐久間宣行さんに決定しました!
『ゴッドタン』『あちこちオードリー』『トークサバイバー』『罵倒村』など、数々の人気作品を手掛けてきたまさに業界のトップランナー。林さんとは何回か会ったことはあるものの、食事などには行っていない関係性とのことで、二人がどんなトピックについて話すのか非常に楽しみです!
ぜひ番組とこのホームページでお楽しみください。