#78 ヒットの共通点をベラベラ喋る人は嘘つき

Update:
2026.02.16

TaiTan ラッパー

Update:
2026.02.16

1993年生まれ。「Dos Monos」のラッパー。クリエイティブディレクターとしても活動し、¥0の雑誌「magazineⅱ」やテレビ東京停波帯ジャック番組「蓋」、音を出さなければ全商品盗めるショップ「盗」、Shureとのスニーカー「IGNITE the Podcasters」のほか、ロッテのウェルネスブランド「THE DAY」なども手がける。ポッドキャスト番組「奇奇怪怪」やTBSラジオ「脳盗」ではパーソナリティもつとめる。

収録レポート

イナズマフラッシュの収録レポートをお届けする本ページ。

 

今回は番組9人目のゲストとして、ラッパーでクリエイティブディレクターのTaiTanさんをお招きして録音された、#78収録の様子をご紹介します。

年末年始や林さんのお休みも重なり、少し間を空けての対談となった今回。TaiTanさんがForbes JAPANの表紙を飾った話題などもありつつ、冒頭では2025年末の『NHK紅白歌合戦』に、飯塚事務所がマネジメントを担当する三宅香帆さんが出演した際のエピソードが語られました。

 

以前から紅白の審査員を務めたい、と公言していたという三宅さん。急にご出演いかがですか、と出演オファーが届いたとのことで、事務所総出で喜んだとか。

 

当日はTaiTanさんも事務所社長として楽屋に同行したそうで、広辞苑のように分厚い台本に三宅さんの名前と飯塚事務所の名前が並んでいるのを見て、胸が熱くなる瞬間があったと教えて頂きました。芸能界における1つの頂点の番組とも言える、紅白歌合戦。本番直前のピリッとした空気感は、実際に体感した人にしか分からない凄みがありそうです。

対談後半戦となった今回は、リスナーさんから頂いた質問にも回答させていただきました。ヒットする企画の共通点は?という質問に対し、「究極的には分からない」と素直な意見で一致した二人。共通項はこれだ、と安易に断言する人は、むしろ嘘つきに見えるとTaiTanさん。林さんも、本気で作れば当たるとも限らず、勢いで作ったものが当たることもあるため、かなり近い感覚だと盛り上がります。

 

全てケースバイケースだとはしつつ、TaiTanさんにとってのヒットの法則は、自分が日常で感じる「嫌だ」という感覚を本気で解消しにいくことにあると言います。例えば、ラジオのプレゼントキャンペーンという無味乾燥な仕組みを、商品を盗めるという体験に変換したイベント『盗-TOH-』のように、個人の違和感が多くの人の共感を呼んだ時に、確度の高い企画が生まれるとのこと。

 

一方で、ヒットの定義そのものについても議論が及びました。まやかしの数字でヒットを演出することもできる現代において、歴史に残るような大ヒット(2025年における映画『国宝』など)は、圧倒的な労力と情熱が結びついた、人工的には作れない結晶であるというお話に。

 

また、TaiTanさんから口コミより強いものはない、という意見も。テレビが情報を独占していた時代から、影響力を持たない一般の人でもバズる時代に変化したことによって、業界でスターやヒットを作ることが難しくなってきているのかもしれません。

また、林さんがXの最初に登録した際のおすすめユーザーに入っていた、というエピソードから、話題はフォロワーは増やすべきかというテーマに。

 

TaiTanさんは、顔を売ることで告知の効果などが上がるメリットは認めつつも、本業のパフォーマンスが落ちることを懸念し、現在は出演依頼の多くを断っていると明かします。何かを手放さないと次が入ってこない、そこで重要になるのが、他者のプラットフォームに依存しない自分のメディアの存在です。

 

#75でも話題に挙がりましたが、TaiTanさんは2ヶ月という短期間で独自のメンバーシップメディア「品品団地」を立ち上げ、ファンとフラットに繋がるコミュニティを構築しています。これにより、特定のプラットフォームの規約変更や契約終了に左右されない、持続可能な活動基盤を構築することが出来たのです。

 

コミュニティが自分への依存にならないよう、情報共有の場として定義する工夫など、ディレクター視点でのコミュニティ運営論は、林さんも「参考になる」と深く唸る内容でした。

ファンクラブでもなければ、一時期ブームとなったオンラインサロンなどとも違う、定期購読のみんなで作る有料メディアのイメージとTaiTanさん。イナズマフラッシュのコミュニティ、イナズマクラブ(?)の構想も出たところで、久しぶりの対談はお時間に。

 

仕事への向き合い方から、2026年の方向性に至るまで、後半戦も早速興味深いトピックス盛りだくさんでお届けしました。次回は現代のコンテンツの潮流から、2026年の大衆感覚などリアルタイムな話題も含めてお送りします。


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ぜひ番組とこのホームページでお楽しみください。