#82 クリエイティブに関わる経営者が生きやすくなる世界を作りたい
- Update:
- 2026.03.16
TaiTan ラッパー


- Update:
- 2026.03.16
1993年生まれ。「Dos Monos」のラッパー。クリエイティブディレクターとしても活動し、¥0の雑誌「magazineⅱ」やテレビ東京停波帯ジャック番組「蓋」、音を出さなければ全商品盗めるショップ「盗」、Shureとのスニーカー「IGNITE the Podcasters」のほか、ロッテのウェルネスブランド「THE DAY」なども手がける。ポッドキャスト番組「奇奇怪怪」やTBSラジオ「脳盗」ではパーソナリティもつとめる。
イナズマフラッシュの収録レポートをお届けする本ページ。
今回は番組9人目のゲストとして、ラッパーでクリエイティブディレクターのTaiTanさんをお招きして録音された、#82収録の様子をご紹介します。

年をまたいでの更新となったTaiTanさんとの対談も最終回。恒例となっている「ゲストと一緒に何かを企画するなら?」というお題からスタートしていきます。
まず話題に上がったのは、イベント企画。いまTaiTanさんのもとに寄せられる相談の大半が「イベントや新しい体験を作ってほしい」というリクエストになっているそう。確かに、昨今では体験型の展示など、リアルな体験を伴ったイベントなどが大きな話題を呼んでいる印象があります。
そこから、これまでも話してきたイナズマフラッシュのコミュニティづくりについてのアイデアも。昨今、独立するクリエイターが増えている一方で、バックオフィス関連業務や経理や事務作業、など制作以外の部分でクリエイターの大切なリソースを奪っているのではないかと、TaiTanさん。

ここで#79でも話題となった、エンタメ中小企業の互助会が再び話題に。映像・漫画・音声など、異なる職能を持つプロフェッショナルたちが、困りごとを互いに解決し合うようなコミュニティなど、互助会のアイデアは膨らんでいきます。
一方で集まる場所を持てば、ゴミ出しなど現実的な管理コストが生まれ、運用上の問題が立ちふさがってきます。ただでさえ、独立して時間が無いエンタメ中小企業の社長たちが、この問題について深く考え実用に耐えうる仕組みを作るのは難しそうです。
こういった現実的な問題をクリアしているのが、食事とサウナなのではないかとTaiTanさん。食事は普遍的ゆえに誘いやすく、美味しいものを食べるという体験の共有はとてもポジティブな記憶に。サウナに関しては2時間で完結する合理性と、裸になることで生まれる親密さ。前後の食事やリラックスタイムも含め、完璧すぎるパッケージとも言えます。

食や健康という既存のカードを使わずに、もっと新しい、あるいはもっと不便な集まりの形はないのか。
相撲・グループジム・散歩・BAR・読書会・ミステリーツアー・坐禅など、様々なアイデアが生まれましたが、結局、食事やサウナという本能と合理性に裏打ちされた壁を越えるのは、並大抵のことではないという、敗北感とも似た感情に帰着することに。
そんななかで、二人がたどり着いたのは、「公開しないPodcast」というユニークな企画。全世界への配信や拡散を目的とせず、特定のメンバーとコミュニティ内のみで共有される、クローズドな会員制のPodcastです。

オフレコにすることによって、本音で語り合えるメリットや、様々な業界を横断した情報交換なども期待できそうです。メンバーからのリクエストに、他のメンバーが答えるといったオートクチュール型のPodcastなどもアイデアとしてあがります。
本番はコミュニティ内で公開、打ち上げはその場にいる人のみ、など具体的なイメージにまで話が及んだところでお時間に。皆さんの知らないうちに、ひっそりとPodcastギャングたちが集会をしているかもしれません。
TaiTanさんとの全8回にわたる対談は、単なる仕事論の話に収まること無く、クリエイターと独立の問題や、2026年の社会でどのようにコミュニティを築き、自分たちの居場所を作っていくか、という極めて本質的な議論となりました。個人的にはお二人の語り口の心地よさと、社会や人の変化を楽しんでいるような視点がとても印象的な対談でした。
番組から生まれた書籍『9人の超個性 プロの新仕事論』は3月30日(月)発売です。お使いの各プラットフォームより、ぜひご予約ください!
また、番組開始当初から更新してきた本HPですが、この収録レポートをもって更新を終了し、5月末にはHP自体を閉鎖する運びとなりました。ご愛読頂いた皆さま、これまでありがとうございました。公式Xと新たに開設されたイナズマフラッシュ公式YouTubeチャンネルで、引き続き番組をお楽しみください。