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【2025.11.23配信】佐久間宣行さんとの対談まとめ記事公開中!【2025.11.23配信】佐久間宣行さんとの対談まとめ記事公開中!【2025.11.23配信】佐久間宣行さんとの対談まとめ記事公開中!【2025.11.23配信】佐久間宣行さんとの対談まとめ記事公開中!【2025.11.23配信】佐久間宣行さんとの対談まとめ記事公開中!



【 目次 】

#08
佐久間さん対談まとめ
- Update:
- 2025.11.17
このページでは、各ゲストと林士平さんの対談の内容を、トピックごとにまとめて掲載しています。全8回の対談終了後、二人が話してきた内容や話題に上がった作品を振り返りながら、トップランナーの脳内を覗き見しましょう!

対談まとめ レポート
- ゲストコメント
- 以前よりちゃんとお話ししたかった林士平さんとガッツリお話させていただきました。とても内容の濃い番組になっていると思います。むちゃくちゃ楽しかったです(笑)是非聞いてください!〈津田〉




今回はイナズマフラッシュ収録レポート特別編! テレビ東京のプロデューサーとして『ゴッドタン』『ピラメキーノ』『あちこちオードリー』など、数々の人気番組を手掛けられた佐久間宣行さんとお届けした、全8回をトピックごとに振り返っていきます。 2021年に独立された後は、Netflix『LIGHTHOUSE』『罵倒村』『デスキスゲーム』やYouTube『NOBROCKTV』『BSノブロック』など、様々な分野に活躍の場を拡げられています。本編では様々な番組や企画の裏話をお聞きしていきました。 出会いと関係性 イベントや取材で何度か顔を合わせたことはあるものの、仕事以外で会ったことはないという2人。林さんはプライベートで話したいと思っていたそうですが、結局は仕事での対面となりました。一方、佐久間さんは本当に人と会わないそうで、仕事相手やお笑い芸人さんとも食事に行かないタイプ。 佐久間さんが演者さんとプライベートの交流を持たない理由については、仲良くなりすぎることによって、負荷をかける企画や、つまらないと思った箇所の編集において、ディレクターとしての判断に影響が出てしまうのではないかという懸念があるからとのことでした。 また、佐久間さんの代表的な企画、『キス我慢選手権』や『マジ歌選手権』は、その挑戦的な内容から、仲良くなり過ぎると反対されることもあるとか。そのために、演者さんとは、ある程度の緊張感がある距離を保った方が、スムーズに仕事が進められると語りました。 テレビマンの生き残り方 佐久間さんのキャリアを振り返ると、30歳頃に『ゴッドタン』を手掛けた際に、お金の流れ、番組作り、キャスティング、営業、スポンサー探し、DVD発売やイベント運営などを一通り経験したことが大きかったとのこと。 他の局では分業で行われているであろう業務を一人で上流から下流までやりきったことで、マネタイズして生き残る手段を理解できたのが、糧になっているそうです。そんな経験から、雑誌がネットに差し替わり、CDが配信に置き換わったように、いつか番組もそうなると感じていた佐久間さん。 お笑い人気が長く続いている現状、テレビ業界に入ってくるディレクターもお笑いがやりたい人が多いそうですが、そこは既にレッドオーシャンの領域。佐久間さんの場合、20代の頃、お笑い芸人をメインに据えた企画を出すディレクターはテレビ東京にいなかったとのこと。 全8回を通して、人と違うことをする、次の展開を読む、ということを強く意識されていると感じました。躍起になって戦うのではなく、戦うフィールドから考える。そんな発想はもしかしたら青春時代の漫画がヒントになっているかもしれません。 佐久間さんが愛する漫画 佐久間さんの圧倒的アウトプットを支える、カルチャーへの深い造詣。佐久間さんの口から話題に上がった作品をいくつかピックアップします。 『こちら葛飾区亀有公園前派出所』 『ドラゴンボール』や『キン肉マン』が流行っていた時代に、サブカル好きなおじいさまから送られてきたのが『こちら葛飾区亀有公園前派出所』。それが今の佐久間さんを作ったと語っていただきました。 小学生の卒業文集に『こち亀』の両津勘吉の絵を描くほど夢中になり、後年、その絵を作者の秋本治先生にお見せしたところ、同じ構図の絵を描き返してくれたという衝撃的かつ心温まるエピソードも。 『ブラックマジック』 『アップルシード』や『攻殻機動隊』で有名な士郎正宗先生のデビュー作。同じ超古代の金星文明の世界を舞台に、ギリシア神話がモチーフの執政長官ゼウスとそれに対抗するテュフォンという2人のバイオロイドの駆け引きを軸にした連作形式のオムニバス作品。佐久間さんがSFに傾倒するきっかけにもなったそうです。 『寄生獣』 岩明均先生による、人間の頭に寄生して人間を食べる「寄生生物」、最初は捕食されるがままであったが後に反撃に転ずる「人間」、そしてその中間者として存在する「新一とミギー」という三者を描くSF作品。 テーマ性の高さや、意外性のある劇的な展開、物語の世界観などが評価され、完結してから30年経った今でも根強い人気を誇ります。佐久間さんは、その衝撃から「ジャンプやサンデーは子供じゃねえか」と感じる時期もあったとか。 『フラワー・オブ・ライフ』 よしながふみ先生による、白血病を克服し、1年1か月遅れで高校に入学してきた花園春太郎の日常と学校での生活を描いた青春漫画ストーリー。 全作品を電子と書籍の両方で持っているほどのよしながふみ先生ファンである佐久間さんが、高校ものの最高峰だと太鼓判を押すこちらの作品。全4巻と手に取りやすい巻数なので、ぜひ年末のお楽しみにしてみてはいかがでしょうか。 物事をフェーズで捉える考え方 2025年に20年目を迎え、長寿番組となった『ゴッドタン』に対して、佐久間さんは「番組のフェーズを見極めたから続いた」と分析。その戦略が下記です。 第1フェーズ: おぎやはぎさん、劇団ひとりさんといった出演芸人が面白いと思ってもらい、彼らに売れてもらうために過激な企画をやった時期。 第2フェーズ: 出演者が売れっ子になると、過激な企画がパワハラに見えるリスクが出てくるため、芸人ではなく「番組自体がチャレンジャー」という見せ方にシフト。映画制作やライブといった企画で、番組として挑戦する姿勢を打ち出していく。 第3フェーズ: 時が経ち、視聴者が入れ替わるタイミングで、三四郎など若手芸人を「発掘する番組」へと大きく転換。『ゴッドタン』から新しい才能が生まれる、という価値を生み、見逃せない番組としての地位を確立。 第4フェーズ: 番組が持つ「深夜の変なことを15年近くやっている番組」としての希少価値を活かし、配信の数字に強い企画を立てることで現在も人気に。 他にも芸人さんのキャリアや、自身がパーソナリティを務める『佐久間宣行のオールナイトニッポン0』においても、やはりフェーズによる変化が求められてきたと佐久間さん。コンテンツや番組に存在するフェーズを見極め、柔軟な考え方で常に変化し続けることが、長く愛されるクリエイティブの条件なのかもしれません。 柔軟、という言葉が登場したのは#70の冒頭。「仕事で成功するために大切なことはなんですか?」というリスナーの質問に対し、佐久間さんは「頑固さと柔軟さを両方持っていること」と答えます。 「頑固さ」とは芸風をはじめとした、自身の譲れないクリエイティブの核であり、「柔軟さ」は市場や時代の変化に対応するマーケティング視点。この両輪が、天才ではない人間が成功するためには不可欠だと教えて頂きました。 『デスキスゲーム』制作秘話 2025年大きな話題を呼んだ、Netflixシリーズ『デスキスゲーム いいキスしないと死んじゃうドラマ』。一見するとドラマ仕立てのコメディショーのようでありながら、その実態は芸人さんたちの即興劇で物語が進行するという、極めて特殊な構造になっています。 まずゲームブックのように、「ここで誰が勝つと、誰が生き残る」といった大まかな分岐点だけが定められた台本を作成。そして、演劇のエチュード(即興劇)の方法で、本来のキャストではない人たちとリハーサルを実施するという流れ。 アドリブが中心となる構成であり、カメラや音声といった技術のリハーサルも一筋縄ではいきません。佐久間さんいわく、「リハーサルまでは演劇で、本番はスポーツ中継」に近いとのこと。何が起こるか予測不能なため、カメラワークも固定せず、演者の動きに瞬時に対応できる体制で撮影に臨んだそうです。 新人であれば「実現可能なの?」の一言で終わってしまうかもしれない、この常識外れの企画が実現できたのは、佐久間さんがこれまでNetflixで『トークサバイバー!』『LIGHTHOUSE』『罵倒村』と3作品ヒットさせてきた実績と、そこから生まれた信頼関係があったからこそ。『デスキスゲーム』もランキング1位ということで、もしかしたら次回作もあるのかもしれません…! 佐久間さんの企画案 番組恒例のゲストと企画を考える流れでは、すべてが実現可能で、かつ魅力的な企画が次々と飛び出す展開に。 例えば「1年半後に放送が決定している深夜ドラマ枠の原作漫画バトル」というリアリティショーの企画。深夜ドラマの原作が枯渇しているという業界の背景を踏まえ、主演俳優や設定だけ決めた状態で漫画のオーディションを行うというもの。 テレビドラマの脚本は専門的であり、一般の視聴者には評価が難しいですが、漫画(あるいはネーム)であれば、『面白いか』『続きが読みたいか』を判断しやすくなります。 最初の3話分のネームだけでバトルさせ、連載会議とドラマ化のオーディションを同時に行ってしまう。そして、その打ち合わせの過程に佐久間さんや林さん、以前番組にも出演いただいた佐野亜裕美さんなどプロデューサーが付いて進めていく…という具体的なディテールまで語られ、番組は大いに盛り上がりました。 今回は簡易的にですが、テレビプロデューサーの佐久間宣行さんとお届けした、全8回をトピックごとに振り返っていきました。「機嫌の良いおじさん」として家族や友人など身近な人間関係を大切にしつつ、大きなプロジェクトで自由なアウトプットを続ける佐久間さん。 個人的に印象的だったのは、佐久間さんのバランス感覚。時代や流れ、テレビやお笑い界だけでなく、世間の雰囲気を敏感に察知してキャスティングや企画を変更していく。業界で仕事だけしていても分からない感覚を持っている佐久間さんの姿勢は、多くのビジネスパーソンにとって示唆に富むものだったのではないでしょうか? ぜひ番組とこのホームページでお楽しみください。






「林士平のイナズマフラッシュ」は、番組ホストの林士平が毎回ジャンルを超えた多彩なゲストを招き、ヒット作品の舞台裏や、次に作りたいもの、ヒットしそうなもの、現在の仕事につくまでの歴史や、価値観、興味関心など、もの作りにまつわるあらゆる事象についてゲストとじっくりと語り合うポッドキャスト番組です。稀代の編集者だからこそ見える視点から、ゲストとなら実現できそうな企画について深堀りし、そこで生まれたアイディアを熟成させていく、これまでにない新しい形を模索していきます!
- 番組を彩る豪華クリエイター陣にも注目!
- 音楽(オープニングテーマ、エンディングテーマ、ジングル)は、「チェンソーマン」や「ダンダダン」のアニメで劇伴を担当した牛尾憲輔(agraph)が担当。 メインビジュアルは『SPY×FAMILY』作者の遠藤達哉が直筆のイラストの描き下ろし!そして、プロデューサー/ディレクターは数々のラジオ番組を手掛け、 「オードリーのオールナイトニッポンin東京ドーム」の製作総指揮、石井玄が担当します。
林士平
林 士平(りん・しへい)漫画編集者。2006年、株式会社集英社に入社。「月刊少年ジャンプ」「ジャンプSQ.」の編集者を歴任し、現在は株式会社ミックスグリーン代表取締役・「少年ジャンプ+」編集部員。現在連載中の担当作品は『SPY×FAMILY』『チェンソーマン』『HEART GEAR』『ダンダダン』『幼稚園WARS』『BEAT&MOTION』『ケントゥリア』『おぼろとまち』『さらしもの』『クニゲイ~大國大学藝術学部映画学科~』。過去の立ち上げ作品は『青の祓魔師』『この音とまれ!』『ファイアパンチ』『怪物事変』『左ききのエレン』『地獄楽』『カッコカワイイ宣言!』『ルックバック』『さよなら絵梨』他多数。また、アニメ・舞台・イベントの監修やプロデュース、アプリ『World Maker』企画なども手掛けている。
林士平のラジオが聞けるのは「林士平のイナズマフラッシュ」だけ!!






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- 次回配信日
- 11月24日
